JRE BANKは「新幹線が4割引」「特典は最大年10枚」といった数字が目立つため、かなりお得な銀行に見えます。
ただし、本当に大切なのは最大額ではありません。
「自分が実際に使う特典だけで、年間いくらお得になるのか。」
「50万円で十分なのか、300万円まで置く意味があるのか。」
この記事では、特典をすべて使い切る前提にはせず、ライト・標準・ヘビーの3タイプでメリットを試算しています。
さらに、50万円から300万円へ増やす価値も、追加でもらえる4割引券を基準に検証します。
※本記事の運賃・料金は2026年8月24日時点で確認できる通常期の金額をもとにした目安です。乗車日、購入方法、シーズン、運賃改定により変わる場合があります。口座開設前や利用前には必ず公式サイトもご確認ください。
【結論】JRE BANKは「50万円+ビューカード」から一気にお得になる
先に結論をまとめると、JRE BANKはJR東日本を利用する人向けの銀行サービスです。
普通預金金利や手数料無料回数にもメリットはありますが、JRE BANKを選ぶ決め手になるのは、やはりJR東日本ならではの特典です。
特典を本格的に狙うなら、まず意識したいのが預金残高50万円。そのうえで、ビューカードの利用代金をJRE BANKから引き落とすと、4割引券や「どこかにビューーン!」の割引クーポンがもらえるようになります。
給与受取まで設定すれば特典はさらに増えますが、300万円は誰にでも必要ではありません。
最初は「50万円+ビューカード」で始め、必要なら給与等受取を追加する。それでも4割引券が年6枚では足りないなら300万円を検討する。これが最も無理のない利用方法になります。
| 利用タイプ | 想定条件 | 年間メリット目安 |
| ライト | 50万円+ビューカード+長野往復+グリーン車1回 | 約7,500円 |
| 標準 | 50万円+ビューカード+仙台往復+グリーン車4回+どこかにビューーン!1回 | 約15,000円 |
| ヘビー | 50万円+ビューカード+給与受取+新幹線旅行3回+その他特典 | 約35,000円 |
| 預金残高:300万円の場合 | 追加の4割引券4枚を利用 | +約1.3万~2.9万円 |
この試算には、口座取引で貯まるJRE POINTやビューカード自体のポイント還元は含めていません。JRE BANKのJR特典だけを中心に、控えめに見積もっています。
JRE BANKとは?JR東日本×楽天銀行の銀行サービス
JRE BANKは楽天銀行の専用支店
JRE BANKは「JR東日本が新しい銀行を設立した」という仕組みではありません。
株式会社ビューカードが銀行代理業者となり、楽天銀行が銀行サービスを提供しています。
JRE BANKは楽天銀行専用支店で、JREはやぶさ支店、JREとき支店、JREこまち支店などの支店が用意されています。
つまり、銀行としての基盤は楽天銀行でありながら、ポイントや優待プログラムはJR東日本グループ向けに設計されているサービスです。
楽天銀行をすでに持っていてもJRE BANKは開設できる
通常の楽天銀行口座をすでに持っている人でも、JRE BANK口座を追加で開設できます。
JRE BANK口座は1人1口座までですが、通常支店、OKB支店、NCB支店、第一生命支店などの楽天銀行口座とは別に保有可能です。
そのため、楽天銀行ユーザーがJRE BANKを検討するときの判断基準は、「楽天銀行をすでに持っているか」ではなく、「JR東日本を使うかどうか」です。
通常の楽天銀行では楽天ポイントを中心とした「ハッピープログラム」を利用します。一方、JRE BANKではJRE POINTと連携する「JRE BANKプラス」を利用し、JR東日本の列車・旅行関連の特典を受け取れます。
| 比較項目 | 通常の楽天銀行 | JRE BANK |
| 主なポイント | 楽天ポイント | JRE POINT |
| 優遇プログラム | ハッピープログラム | JRE BANKプラス |
| 主な強み | 楽天経済圏との連携 | JR東日本の列車・Suica特典 |
| 向いている人 | 楽天サービスを多く使う人 | JR東日本を使う人 |
JRE BANKの口座では、楽天銀行の他支店向け「ハッピープログラム」へはエントリーできません。2口座を役割分担し、通常の楽天銀行は楽天経済圏、JRE BANKはJR東日本の特典用として使う方法も考えられます。
預金保険は楽天銀行と合算される
JRE BANKの円普通預金や円定期預金は、預金保険制度の対象です。万が一、楽天銀行が破綻した場合は、預金者1人あたり元本1,000万円までと、その元本に対する利息が保護されます。
ただし、通常の楽天銀行口座とJRE BANK口座で、それぞれ1,000万円まで保護されるわけではありません。
JRE BANKは楽天銀行の銀行サービスなので、楽天銀行の全支店に預けている預金保険対象預金を合算して判定されます。すでに楽天銀行へ多額の預金を置いている人は、この点にも注意しましょう。
JRE BANKの基本情報|金利・手数料を一覧で確認
JRE BANKは新幹線の割引券などが注目されやすい銀行ですが、50万円や300万円を預けるなら、銀行としての基本情報も確認しておきたいところです。
まずは、普通預金金利や手数料を簡単に整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銀行サービス提供元 | 楽天銀行株式会社 |
| 普通預金金利 | 年0.40%(税引前)/年0.318%(税引後) |
| 口座維持手数料 | 無料 |
| ATM手数料 | VIEW ALTTEでの引出しは回数無制限で無料。提携ATMは月最大7回無料 |
| 振込手数料 | 楽天銀行宛は無料。他行宛は通常145円、条件達成で月最大3回無料 |
| 預金保険 | 元本1,000万円までと、その元本に対する利息を保護 |
| 概要URL | https://www.rakuten-bank.co.jp/jrebank/ |
普通預金金利は年0.40%
JRE BANKの普通預金金利は、2026年8月3日時点で年0.40%、税引後では年0.318%です。
50万円・300万円という残高によって普通預金金利が上がる仕組みではありません。残高によって変わるのは、主にJRE BANKプラスの会員ステージやJR特典、ATM手数料の無料回数です。
50万円・300万円を1年間預けた場合の利息については、記事後半の「50万円をJRE BANKに置くのは本当にお得?」で詳しく計算します。
ATM・振込手数料は残高によって無料回数が変わる
JRE POINTリンク登録を行ってJRE BANKプラスへエントリーすると、残高や取引件数に応じて提携ATMと他行振込の無料回数が変わります。
- VIEW ALTTEの引出手数料:ステージにかかわらず何度でも無料
- 資産残高50万円以上のプレミアム:提携ATMが月2回無料、他行振込が月2回無料
- 資産残高300万円以上のスーパーVIP:提携ATMが月7回無料、他行振込が月3回無料
- 給与等受取またはビューカード引落を行った翌月:他行振込が月3回無料
- JRE BANKを含む楽天銀行口座宛の振込:何度でも無料
JRE BANKプラスとJRE POINTの連携が重要
JRE BANKを開設しただけでは、JR東日本の特典を十分に受け取れません。
JRE BANKプラスへエントリーし、JRE BANK口座とJRE POINTのユーザーIDを連携する「JRE POINTリンク登録」が必要です。
さらに、特典によって次の連携も必要になります。
- 「どこかにビューーン!」:JRE POINTとえきねっとの連携
- Suicaグリーン券:JRE POINTへのモバイルSuica登録
- 4割引券のオンライン利用:えきねっと
JRE BANKは、単なる預金口座として使うよりも、JRE POINT・えきねっと・モバイルSuicaを一つの経済圏としてつなげて使うことで力を発揮する銀行です。
普通預金金利・ATM・振込手数料の基本
JRE BANKの普通預金金利は、2026年8月3日時点で年0.40%、税引後年0.318%です。変動金利のため、今後変更される可能性があります。
ATM・振込の基本性能は、50万円を置いた場合でも使いやすい水準です。
銀行としての利便性は十分といえるでしょう。
JRE BANKでもらえる「3大JR特典」
JRE BANK優待割引券|新幹線などが4割引
JRE BANKで最も金額的なインパクトが大きいのが、JRE BANK優待割引券(4割引)です。
割引券1枚につき1人・片道1回、JR東日本の営業路線内の運賃と料金が40%引きになります。乗車券と特急券の両方へ適用する場合は、同時に購入する必要があります。
たとえば、通常期の片道価格をもとにすると、1枚あたりの割引額は次のイメージです。
| 区間 | 片道価格の目安 | 4割引券1枚の価値 |
| 東京~長野 | 8,250円 | 約3,300円 |
| 東京~新潟 | 10,780円 | 約4,312円 |
| 東京~仙台 | 11,110円 | 約4,444円 |
| 東京~盛岡 | 14,730円 | 約5,892円 |
| 東京~秋田 | 18,260円 | 約7,304円 |
往復なら2枚必要です。東京~長野を往復する場合は約6,600円、東京~秋田なら約14,600円の割引になる計算です。
判定日は6月25日と12月25日の年2回。50万円以上の資産残高に加えて、ビューカード引落または給与等受取が必要です。
4割引券はJR東日本の営業路線内が対象で、JR他社の区間にはそのまま適用できません。また、定期券、Suica、すでに割引されている商品などは対象外です。
「どこかにビューーン!」が2,000ポイント少なく利用できる
「どこかにビューーン!」は、候補として表示された4つの新幹線駅のうち、どこか1駅へ往復できるサービスです。
東京・上野・大宮発などは通常6,000ポイントですが、JRE BANKのクーポンを使うと4,000ポイントで利用できます。仙台・盛岡・新潟・長野発は通常5,000ポイントから3,000ポイントとなり、いずれも1回あたり2,000ポイント少なく利用できます。
判定日は3月25日と9月25日の年2回です。
50万円以上に加え、ビューカード引落があれば1回の判定で2枚、給与等受取なら4枚、両方なら6枚。年間最大では4枚・8枚・12枚になります。
根拠URL:
Suicaグリーン券が年間最大4枚
資産残高50万円以上なら、モバイルSuica限定のSuicaグリーン券を年4回の判定で1枚ずつ、年間最大4枚受け取れます。
判定日は3月・6月・9月・12月の各25日です。判定月の月末時点までに、JRE POINTへモバイルSuicaを登録しておく必要があります。
首都圏のSuicaグリーン料金は、乗車距離により次のとおりです。
- 50kmまで:750円
- 100kmまで:1,000円
- 101km以上:1,550円
そのため、年間4枚の価値は利用区間によって3,000~6,200円相当です。
この特典はカード型Suicaではなく、モバイルSuica限定です。有効期間も進呈日から約3か月なので、受け取ったまま忘れないようにしましょう。
根拠URL:
50万円・300万円で何が変わる?特典条件を一覧比較
JRE BANKの条件を整理すると、最も重要な比較表は次のとおりです。
| 資産残高・取引条件 | 4割引券/年 | どこかにビューーン!クーポン/年 | Suicaグリーン券/年 |
| 50万円のみ | 0枚 | 0枚 | 4枚 |
| 50万円+ビューカード引落 | 2枚 | 4枚 | 4枚 |
| 50万円+給与等受取 | 4枚 | 8枚 | 4枚 |
| 50万円+ビューカード引落+給与等受取 | 6枚 | 12枚 | 4枚 |
| 300万円のみ | 0枚 | 0枚 | 4枚 |
| 300万円+ビューカード引落 | 4枚 | 4枚 | 4枚 |
| 300万円+給与等受取 | 6枚 | 8枚 | 4枚 |
| 300万円+ビューカード引落+給与等受取 | 10枚 | 12枚 | 4枚 |
※年間を通して各判定条件を満たした場合の最大枚数です。口座開設時期や条件達成時期によって、初年度の枚数は少なくなります。
50万円を預けるだけでは4割引券はもらえない
最も注意したいのが、50万円を入れるだけでは4割引券をもらえない点です。
50万円だけで受け取れる主要JR特典は、モバイルSuica限定のSuicaグリーン券です。
4割引券と「どこかにビューーン!」2,000ポイント割引クーポンを受け取るには、50万円以上の資産残高に加えて、ビューカード引落または給与等受取が必要です。
「50万円を入れれば新幹線が4割引になる」と覚えるのではなく、50万円+もう一つの取引条件と覚えておきましょう。
まず狙いたいのは「50万円+ビューカード」
給与口座を変更するのは、勤務先への申請や生活費の流れの見直しが必要です。
一方、すでにビューカードを使っている人なら、引落口座をJRE BANKへ変更するだけで条件を満たしやすくなります。
「50万円+ビューカード」なら、年間で4割引券2枚、「どこかにビューーン!」クーポン4枚、Suicaグリーン券4枚が狙えます。
新幹線の往復に必要な4割引券は2枚なので、年1回の新幹線旅行に使うだけでも、JRE BANKの中心的なメリットを体験できる組み合わせです。
給与受取まで設定すると特典が一段増える
JR東日本の新幹線を年2~3回使う人は、給与等受取までJRE BANKへ寄せる価値があります。
50万円にビューカード引落と給与等受取を組み合わせると、4割引券は年6枚です。1回の往復で2枚使うなら、年3回の旅行に使えます。
給与口座を変える手間はありますが、追加で250万円を預けなくても、4割引券を年6枚まで増やせるのが大きなポイントです。
300万円にしても全部の特典が増えるわけではない
資産残高を50万円から300万円へ増やしても、「どこかにビューーン!」クーポンとSuicaグリーン券の枚数は増えません。
主に増えるのは4割引券です。
| 取引条件 | 50万円 | 300万円 | 増える枚数 |
| ビューカード引落 | 年2枚 | 年4枚 | +2枚 |
| 給与等受取 | 年4枚 | 年6枚 | +2枚 |
| 両方 | 年6枚 | 年10枚 | +4枚 |
したがって、300万円の価値は「特典が全体的に6倍になるか」ではなく、追加の4割引券を使い切れるかで判断するのが合理的です。
JRE BANKは年間いくら得?4つの利用パターンで検証
ここからは、JRE BANKの特典を実際の利用回数に合わせて金額換算します。
試算では、もらえる特典の最大枚数ではなく、その人が実際に使う分だけを価値として計上します。
本記事の標準モデルでは、「グリーン車」は51~100kmの利用を想定し、1枚1,000円で計算します。
「どこかにビューーン!」4割引きクーポンを12枚もらっても12回旅行しなければ意味が無いと考え、
この記事の年間試算では、実際に利用する1回分を2,000円相当として計上します。
① JR旅行は年1回程度|ライトユーザー向け
想定条件は次のとおりです。
- 資産残高50万円
- ビューカード引落あり
- 東京~長野を1往復
- 51~100kmの普通列車グリーン車を1回利用
- 「どこかにビューーン!」は使わない
| 利用特典 | 使用回数 | 金額換算 |
| 東京~長野の4割引券 | 2枚 | 6,600円 |
| Suicaグリーン券 | 1枚 | 1,000円 |
| 合計 | 7,600円相当 |
年1回しか新幹線旅行をしない人でも、東京~長野の往復で4割引券を使い、グリーン券を1枚使えば、年間約7,500円のメリットになります。
逆に、新幹線にも普通列車グリーン車にも乗らない場合、50万円+ビューカードを設定しても、特典を十分に使えません。ライトユーザーは、まず「年1回の旅行先がJR東日本エリアにあるか」を考えると判断しやすいです。
② JR通勤+年1回旅行|標準ユーザー向け
今回のメインモデルです。
- JR東日本エリアで通勤
- 資産残高50万円
- ビューカード引落あり
- 東京~仙台を1往復
- 51~100kmのSuicaグリーン券を年4回利用
- 「どこかにビューーン!」を年1回利用
| 利用特典 | 使用回数 | 金額換算 |
| 東京~仙台の4割引券 | 2枚 | 8,888円 |
| Suicaグリーン券 | 4枚 | 4,000円 |
| どこかにビューーン!割引 | 1回 | 2,000円相当 |
| 合計 | 14,888円相当 |
年間メリットは約1万5,000円です。
ここで注意したいのは、定期券そのものがJRE BANKによって割引になるわけではないことです。4割引券は定期券に使えません。
普段からSuicaとビューカードを使う人が、旅行もJR東日本へまとめることで、JRE BANKのメリットが大きくなります。
③ 新幹線旅行が多い|ヘビーユーザー向け
ヘビーユーザーは、給与等受取までJRE BANKへ設定したケースを想定します。
- 資産残高50万円
- ビューカード引落あり
- 給与等受取あり
- 東京~仙台・新潟・盛岡を各1往復
- 51~100kmのSuicaグリーン券を年4回利用
- 「どこかにビューーン!」を年1回利用
| 利用特典 | 使用回数 | 金額換算 |
| 3回の新幹線往復で4割引券 | 6枚 | 29,296円 |
| Suicaグリーン券 | 4枚 | 4,000円 |
| どこかにビューーン!割引 | 1回 | 2,000円相当 |
| 合計 | 35,296円相当 |
年間約3万5,000円のメリットです。
旅行先によって金額は変わりますが、重要なのは、ヘビーユーザーでも最初から300万円を預ける必要はないことです。
50万円にビューカード引落と給与等受取を組み合わせれば、4割引券は年6枚。新幹線旅行を年3回する人まで、まずはこの組み合わせで対応できます。
④ 50万円から300万円まで増やす価値はある?
50万円から300万円へ増やすには、追加で250万円をJRE BANKへ置くことになります。
ビューカード引落と給与等受取の両方を設定している場合、4割引券は年6枚から年10枚へ増えます。追加される4枚をすべて使った場合の価値は次のとおりです。
| 利用区間 | 追加4枚の価値 | 使い方のイメージ |
| 東京~長野 | 13,200円 | 2人で片道、または1人で2往復 |
| 東京~新潟 | 17,248円 | 同上 |
| 東京~仙台 | 17,776円 | 同上 |
| 東京~盛岡 | 23,568円 | 同上 |
| 東京~秋田 | 29,216円 | 同上 |
追加250万円で得られる年間メリットは、追加4枚を使い切る前提で約1.3万~2.9万円です。
したがって、判断基準はシンプルです。
| 年間6枚までで足りる人:50万円で十分 年間7枚以上の4割引券を使いそうな人:300万円を検討 |
1人旅なら、年3往復まで50万円で対応できます。夫婦2人で旅行する場合は1往復で4枚使うため、年2回以上の旅行を考えると300万円が選択肢に入ります。
ただし、追加4枚を使わなければ、300万円へ増やしたことによるJR特典の追加価値は小さくなります。300万円のほうが絶対にお得なのではなく、利用人数と旅行回数で決まると考えましょう。
50万円をJRE BANKに置くのは本当にお得?預金としても検証
50万円・300万円を預けた場合の利息
2026年8月3日時点の普通預金金利、年0.40%で1年間預けた場合の単純計算は次のとおりです。
| 預金額 | 税引前年間利息 | 税引後年間利息の目安 |
| 50万円 | 2,000円 | 約1,594円 |
| 300万円 | 12,000円 | 約9,562円 |
税引後金利は年0.318%で計算しています。実際の利息は日々の残高、付利単位、金利変更などにより異なります。
他行より金利が低くてもJR特典で取り返せる?
比較する銀行の金利がJRE BANKより高い場合は、「特典の価値」だけでなく「失う利息」も考える必要があります。
たとえば、JRE BANKが年0.40%のとき、比較先の金利を年0.50%・0.60%と仮定すると、税引前の年間金利差は次のとおりです。
| 預金額 | 比較先0.50%との差 | 比較先0.60%との差 |
| 50万円 | 年500円 | 年1,000円 |
| 300万円 | 年3,000円 | 年6,000円 |
ライトモデルではJR特典が約7,600円、標準モデルでは約1万4,900円相当です。実際に特典を使えるなら、50万円部分の金利差を上回る可能性は十分あります。
一方、300万円へ増やす判断は慎重にしたいところです。追加の4割引券を使わないなら、より高金利の銀行へ250万円を置いたほうが有利になる場合があります。
比較するときは、次の式を使うと判断できます。
| JRE BANKで実際に使う年間特典額 > 他行との税引後金利差 |
この関係になるなら、金利だけでなくJR特典を含めてJRE BANKを選ぶ意味があります。
JRE BANK×ビューカードは相性抜群
JRE BANKは、どのビューカードを選ぶかによって日常側のメリットが変わります。
なお、JRE BANKから5,000円以上のビューカード利用代金が引き落とされると、1回につきJRE POINTが10ポイント貯まります。毎月条件を満たせば年120ポイントです。金額は大きくありませんが、4割引券の条件達成とカード利用をまとめられます。
ビューカード スタンダード・ゴールド


Suicaチャージ、定期券、新幹線など、JR東日本の利用全般を重視するなら基本候補です。
ビューカード ゴールドは、モバイルSuica定期券やえきねっとの新幹線eチケットで高い還元を狙える一方、年会費は11,000円です。JRE BANKを使うから自動的にゴールドが有利になるわけではなく、カード側の年間利用額や新幹線利用額も含めて判断しましょう。

JRE CARD

JRE CARDは、JRE CARD優待店や駅ビルで最大3.5%還元を狙えるビューカードです。
JRE BANKで旅行・移動の特典を受け取り、JRE CARDで駅ビルの買い物でもJRE POINTを貯めると、JR東日本の生活圏をまとめやすくなります。

ルミネカード

ルミネ・ニュウマンで買い物する人は、ルミネカードとの組み合わせが有力です。
ルミネ・ニュウマンでの5%OFFを日常の買い物に使い、JRE BANKの4割引券を旅行に使うことで、買い物と移動の両方をJR東日本グループへまとめられます。

ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカードは、前年に1円以上のカード利用があれば翌年度の年会費が無料になります。
ビューカードの年会費負担を抑えながら、JRE BANKの「ビューカード引落」条件を達成したい人に向いています。
→ 現在記事執筆中(更新後)
JALカードSuica
JALカードSuicaは、JR東日本とJALマイルの両方を使いたい人向けです。
鉄道利用ではJRE POINT、日常のショッピングやJAL便ではJALマイルを貯める役割分担ができます。新幹線と飛行機を使い分ける人なら、JRE BANKとの組み合わせも検討しやすいでしょう。
→ 現在記事執筆中(更新後)
注意点
イオンSuicaカード、ANA VISA Suicaカードなど、カードに「iiマーク」がある提携他社発行カードは対象外です。Suica機能が付いているだけでは判断できないため、カード発行会社も確認してください。
JRE BANKのデメリット・注意点
主要特典には50万円以上の資産残高が必要
4割引券、「どこかにビューーン!」クーポン、Suicaグリーン券を本格的に受け取るには、基本的に50万円以上の資産残高が必要です。
生活防衛資金や近い将来に使うお金まで無理に移すのではなく、普通預金として置いておける余裕資金で考えましょう。
300万円預けても特典が6倍になるわけではない
50万円から300万円へ残高を6倍にしても、すべての特典が6倍になるわけではありません。
増える主なJR特典は4割引券で、「どこかにビューーン!」クーポンとSuicaグリーン券は増えません。
4割引券には対象区間・利用条件がある
4割引券は1枚につき1人・片道1回です。JR東日本の営業路線内が対象で、JR他社区間をまたぐ場合は扱いが分かれます。
定期券、Suica、すでに割引されている商品、他の割引との重複利用も原則できません。グランクラスなどは料金部分が割引対象外になる場合があります。
特典ごとに判定日・有効期限がある
特典の判定日は一律ではありません。
| 特典 | 判定日 | 有効期間の目安 |
| 4割引券 | 6月・12月の各25日 | 進呈月を含む6か月後の末日まで |
| どこかにビューーン! | 3月・9月の各25日 | 進呈日から約6か月 |
| Suicaグリーン券 | 3月・6月・9月・12月の各25日 | 進呈日から約3か月 |
4割引券は有効期限内に「乗車」するのではなく、有効期限内に対象の乗車券等を「購入」すればよい扱いです。ただし、払戻しをしても割引券は原則戻りません。
JRE POINTなどの連携設定が必要
口座開設だけでなく、JRE POINTリンク登録が必要です。
「どこかにビューーン!」にはえきねっと連携、Suicaグリーン券にはモバイルSuica登録が必要なので、使いたい特典ごとに設定を確認しましょう。
Suica付きカードなら何でも対象ではない
JRE BANKのビューカード引落条件は、ビューカード公式のベーシック・シリーズと提携カードが対象です。
提携他社発行の「iiマーク」があるカードは対象外なので、イオンSuicaカードやANA VISA Suicaカードなどでは条件を達成できません。
給与受取には「給与振込」としての入金条件がある
勤務先からお金が振り込まれても、振込データが通常の振込扱いでは給与等受取と判定されません。
勤務先の給与・賞与が「給与振込」の電文で振り込まれる必要があります。JRE BANKの入出金明細で「給与」または「賞与」と表示されるかも確認しておきましょう。
預金金利だけを見れば他行が有利な場合もある
JRE BANKの普通預金金利より高い銀行があれば、金利だけでは他行が有利です。
JRE BANKは、実際に使うJR特典を含めて比較する銀行です。特典を使わない人が、金利を理由に50万円・300万円を置く必要はありません。
JR東日本を使わない人にはメリットが小さい
JR東海・JR西日本エリアが中心の人や、新幹線・普通列車グリーン車をほとんど使わない人には、3大JR特典を活かしにくいです。
JRE BANKを作るかどうかは、楽天銀行ユーザーかどうかではなく、JR東日本を使うかどうかで判断しましょう。
JRE BANKがおすすめな人・おすすめしにくい人
| おすすめな人 | おすすめしにくい人 |
|---|---|
| JR東日本を日常的に利用する ビューカードを所有 / 作成予定がある 年1回以上、JR東日本の新幹線・特急を利用する 普通列車グリーン車を利用数 50万円程度の現金をJRE BANKに預けられる JRE POINT、えきねっと、モバイルSuicaを利用 | JR東日本をほとんど利用しない 新幹線・特急を利用しない 普通列車グリーン車を利用しない 50万円以上の資金を預金に回す余裕がない 判定日や有効期限の管理が面倒 預金金利を優先したい |
年1回程度の旅行ならライトモデル、JR通勤+年1回旅行なら標準モデル、新幹線旅行が年3回程度ならヘビーモデルが目安になります。
JRE BANKは、特典を受け取るだけではなく、使って初めてお得になります。年間メリットを計算するときは、最大枚数ではなく、自分が使う枚数だけを数えましょう。
JRE BANKで特典を取りこぼさないための設定方法
① JRE BANK口座を開設
JRE BANKアプリまたはウェブサイトから申し込みます。通常の楽天銀行口座を持っている人も、JRE BANK口座を別に開設できます。
② JRE POINTリンク登録
JRE POINT WEBサイトで会員登録し、JRE BANKへログインしてJRE POINTリンク登録を行います。これがJRE BANKプラスへのエントリーです。
③ ビューカードの引落口座を変更
対象のビューカードを使っている場合は、利用代金の引落口座をJRE BANKへ変更します。
判定期間中に、実際の引落が1回以上必要です。口座設定だけで、引落実績がなければ条件を満たしません。
④ 残高50万円以上を準備
各判定日の25日終了時点で、対象となる資産残高を50万円以上にします。
対象資産には、円普通預金・円定期預金のほか、対象の外貨預金なども含まれます。ただし、値動きや為替リスクを負ってまで条件を作る必要はありません。分かりやすさを重視するなら円預金で管理するのが無難です。
⑤ 必要なら給与受取も設定
4割引券を年6枚まで増やしたい人は、給与・賞与・年金の受取も設定します。
勤務先に、給与が「給与振込」の電文で処理されるかを確認しておくと安心です。
⑥ えきねっと・モバイルSuica等を連携
「どこかにビューーン!」を使う人は、判定月の月末までにJRE POINTとえきねっとを連携します。
Suicaグリーン券を受け取る人は、判定月の月末までにモバイルSuicaをJRE POINTへ登録します。複数のモバイルSuicaを登録している場合は、受取対象となるSuica IDも確認しましょう。
口座開設だけで終わらず、JRE POINTリンク登録・50万円・ビューカードの実際の引落まで確認する。
グリーン券を使うならモバイルSuica、どこかにビューーン!を使うなら、えきねっとも連携する。
JRE BANKのよくある質問
楽天銀行を持っていてもJRE BANKを開設できる?
可能です。
通常の楽天銀行口座とは別に、JRE BANK口座を1人1口座まで保有できます。
楽天銀行を持っている人がJRE BANKを作るメリットは?
JR東日本を使うならメリットがあります。
通常の楽天銀行は楽天ポイント・楽天経済圏、JRE BANKはJRE POINT・JR東日本特典が中心です。2口座を目的別に使い分けられます。
50万円を預けるだけで新幹線が4割引になる?
預金だけでは4割引券は対象になりません。
50万円以上の資産残高に加え、ビューカード引落または給与等受取が必要です。50万円だけの場合、主要3特典のうち対象になるのは、条件を満たしたモバイルSuica向けのSuicaグリーン券です。
50万円は常に入れておく必要がある?
公式上は、各特典の判定日である25日終了時点の資産残高で判定されます。
ただし、入出金の反映時刻やうっかり残高不足を避けるため、判定日ぎりぎりの入金はおすすめしません。年間を通して特典を受け取りたいなら、50万円を基本残高として維持するほうが管理は簡単です。
300万円まで預けた方がいい?
年間6枚の4割引券で足りるなら、50万円+ビューカード+給与等受取で十分です。
家族旅行などで年間7枚以上使いそうなら、300万円を検討しましょう。追加4枚の価値は、東京発の主要区間で約1.3万~2.9万円が目安です。
JRE CARDやルミネカードも対象?
対象になります。
JRE CARD、ルミネカード、ビックカメラSuicaカード、JALカードSuicaなど、ビューカード公式サイトのベーシック・シリーズと提携カードが対象です。
一方、提携他社発行の「iiマーク」があるカードは対象外です。
給与振込で注意することは?
勤務先からの入金が「給与振込」の電文で処理される必要があります。
通常の振込として入金された場合、給与等受取の条件を満たさない可能性があります。入出金明細に「給与」または「賞与」と表示されるか確認しましょう。
JRE BANKの特典は家族にも使える?
4割引券は、必要な枚数を持っていれば、えきねっとで最大6人までまとめて申し込めます。
家族2人で往復する場合は、1人・片道につき1枚なので合計4枚必要です。
一方、「どこかにビューーン!」クーポンやSuicaグリーン券は、連携しているえきねっと・JRE POINT・モバイルSuicaで受け取る特典です。4割引券のように自由に家族へ渡せる特典とは考えず、各サービスの利用条件を確認してください。
まとめ|JRE BANKはまず「50万円+ビューカード」から考えよう
JRE BANKの最大の魅力は、銀行金利そのものではなく、JR東日本の各種特典です。
その中でも50万円+ビューカードは、必要資金と得られる特典のバランスが良い組み合わせです。
年1回程度でもJR東日本の新幹線で旅行する人なら、メリットを感じられる可能性が十分にあります
利用頻度が高い人は、給与等受取を追加すると、50万円のままでも4割引券を年6枚まで増やせます。
一方、300万円まで増やす価値があるかどうかは、追加でもらえる4割引券4枚を実際に使い切れるかで判断すれば十分です。
まずは50万円+ビューカード 新幹線旅行が年2~3回なら給与等受取を追加 年7枚以上の4割引券を使うなら300万円を検討
楽天銀行をすでに持っているかどうかは、大きな問題ではありません。
最後の判断基準は、あなたがJR東日本をどれくらい使うか。によって判断すると良いでしょう。

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